「侵入……者……?」
呟いた男性を見る。
手に紙コップに入った飲み物を持っている。
中に入った時から珈琲の香りが漂っていたから
その中身もきっと珈琲だろう。
戦隊物のドラマで見たことのある顔だった。
その人は不思議そうに事務所の外を覗き込むようにして見た。
何かを探している。
もしかしたら普段はテレビ局みたいに警備さんが張っているのかもしれない。
それはそうだ。
そうじゃなきゃこんなに簡単に部外者の侵入を許してしまうなんてセキュリティーが甘過ぎる。
けれど外にはそれらしき人は見当たらなかった。
お手洗いにでも行ってしまったのかもしれない。
分からないけれど、当然、タクシーの支払いを済ませてくれた結もすぐに入ってきた。
「あ。増えた」
「ちょっとなに呑気なこと言ってんのよ」
隣に居た女性が戦隊俳優さんを肘で小突いた。
私の一番近くに居た男性が平和主義を顔に張り付けて話しかけてくる。
「君達、どうしたのかな?ここは関係者以外……」
「白雪ちゃんは!?」
「え?」
「森野白雪ちゃんはいらっしゃいますか!?」
呟いた男性を見る。
手に紙コップに入った飲み物を持っている。
中に入った時から珈琲の香りが漂っていたから
その中身もきっと珈琲だろう。
戦隊物のドラマで見たことのある顔だった。
その人は不思議そうに事務所の外を覗き込むようにして見た。
何かを探している。
もしかしたら普段はテレビ局みたいに警備さんが張っているのかもしれない。
それはそうだ。
そうじゃなきゃこんなに簡単に部外者の侵入を許してしまうなんてセキュリティーが甘過ぎる。
けれど外にはそれらしき人は見当たらなかった。
お手洗いにでも行ってしまったのかもしれない。
分からないけれど、当然、タクシーの支払いを済ませてくれた結もすぐに入ってきた。
「あ。増えた」
「ちょっとなに呑気なこと言ってんのよ」
隣に居た女性が戦隊俳優さんを肘で小突いた。
私の一番近くに居た男性が平和主義を顔に張り付けて話しかけてくる。
「君達、どうしたのかな?ここは関係者以外……」
「白雪ちゃんは!?」
「え?」
「森野白雪ちゃんはいらっしゃいますか!?」