その夜。
ママ達は二十四時過ぎに帰宅した。
おかしな構図でテレビを観てる私達に不思議そうな顔をした。
結はリビングに布団を敷いて寝た。
私と白雪ちゃんはまた私がベッド、白雪ちゃんは床に敷いた布団で寝た。
疲れているのか白雪ちゃんはまたすぐに寝息を立て始めて
案の定、翌朝にはいつの間にか家を出ていた。
「おはよー」
リビングのドアを開けた私にママと結が同時に「おそーい」って言った。
「遅いってまだ九時じゃん」
「もう九時よ。白雪ちゃんなんて六時には出てったのよ」
「はや……。夏休みもなんも無いじゃん」
「当たり前でしょ」
「でもやっぱ凄いよなぁ、あの子。夜中でも早朝でも完璧なビジュ。しかも気さく通り越しててさぁ」
結が昨晩のことを思い出しておかしそうに笑った。
「不快じゃなかった?大丈夫?」
「なんで?全然。初対面で一瞬であそこまで感情を曝け出されるのある意味嬉しいじゃん。人間なんだなぁって思ったよ」
「確かに。素直で可愛いよね」
「のののことめっちゃ好きなんだな」
「あはは。なんでかね」
「ほら、朝ごはん食べちゃいなさい」
ママが用意してくれた焼き鮭と卵焼き。ウィンナー。
ほかほか白米のおにぎり。海苔が巻いてある。
「おにぎりの中身なにー?」
「今日は塩だけ」
「えー」
「そのほうがいいじゃん。おかずの味がよく分かる」
「ほーんと結くんはいい子ねぇ。素敵なお嫁さんと結婚しなさいね?」
「ちょっとママ!」
結が可愛い顔で笑う。
八重歯が覗く。
私の家族の前でも気取らなくて仲良しで、優しい。
私は結のことが大好きだ。
なんとなく、白雪ちゃんに言ったら殺されそうだけど。
ママ達は二十四時過ぎに帰宅した。
おかしな構図でテレビを観てる私達に不思議そうな顔をした。
結はリビングに布団を敷いて寝た。
私と白雪ちゃんはまた私がベッド、白雪ちゃんは床に敷いた布団で寝た。
疲れているのか白雪ちゃんはまたすぐに寝息を立て始めて
案の定、翌朝にはいつの間にか家を出ていた。
「おはよー」
リビングのドアを開けた私にママと結が同時に「おそーい」って言った。
「遅いってまだ九時じゃん」
「もう九時よ。白雪ちゃんなんて六時には出てったのよ」
「はや……。夏休みもなんも無いじゃん」
「当たり前でしょ」
「でもやっぱ凄いよなぁ、あの子。夜中でも早朝でも完璧なビジュ。しかも気さく通り越しててさぁ」
結が昨晩のことを思い出しておかしそうに笑った。
「不快じゃなかった?大丈夫?」
「なんで?全然。初対面で一瞬であそこまで感情を曝け出されるのある意味嬉しいじゃん。人間なんだなぁって思ったよ」
「確かに。素直で可愛いよね」
「のののことめっちゃ好きなんだな」
「あはは。なんでかね」
「ほら、朝ごはん食べちゃいなさい」
ママが用意してくれた焼き鮭と卵焼き。ウィンナー。
ほかほか白米のおにぎり。海苔が巻いてある。
「おにぎりの中身なにー?」
「今日は塩だけ」
「えー」
「そのほうがいいじゃん。おかずの味がよく分かる」
「ほーんと結くんはいい子ねぇ。素敵なお嫁さんと結婚しなさいね?」
「ちょっとママ!」
結が可愛い顔で笑う。
八重歯が覗く。
私の家族の前でも気取らなくて仲良しで、優しい。
私は結のことが大好きだ。
なんとなく、白雪ちゃんに言ったら殺されそうだけど。