「真央ちゃんおはよ」 「おはよ晴人」 真央ちゃんの茶色い髪の毛が、ふわりと宙を舞う。 「今日も大学?」 「そうだよ。晴人は?」 「僕は今日おやすみ」 「……そっか、昨日帰ってくるの遅かったよね。見たよ。隣にいた女の子だれなの?」 「ん、嫉妬してるの真央ちゃん」 「……してないよ。気になっただけ」