ぬおぉぉ!は捨てられた。

それからぬおぉぉ!は鳴かなくなり、感情もなくなった。

そんな時、

「おや、あんたは鳴かないのかい?」

キクノに出逢った。

キクノは四天王と呼ばれる強い人だが、ちょっと変わっていた。

キクノはぬおぉぉ!が気になり、ぬおぉぉ!を捕まえた。

それでもぬおぉぉ!は鳴かなかったが、キクノはそれでいいと言った。

「鳴いてばかりいるのもうるさいもんだよ。
あんたはあんたらしくすればいい」

ぬおぉぉ!は嬉しくて涙が出た。

キクノはぬおぉぉ!を認めてくれた気がしたからだ。