「だいじょーぶ?」



沈黙をやぶったのは大神くんで、私が水しぶきをかけられたことを心配してくれてるようだった。




「大丈夫だよ」



真正面から水を受けて全身びちゃびちゃではあるけどどこか痛いわけでも痒い訳でもないから大丈夫だ。



「もーすぐ俺の家着くからお風呂入ってきなよ」



え・・・?今なんて?



大神くんの急な発言にびっくりしてしまう。



聞き間違えかな?



「そ、それはさすがに迷惑じゃ・・・」



そんな申し訳ないことできないと思って断ってみても



「いーよ、全然めーわくじゃない」



と何一つ表情を変えず言ってきた。