にしてもこの豪雨で傘が無いのは辛いと思う。



話しかけようか迷ってると、大神くんは意を決したように雨の中に飛び込もうとした。



この状況下で傘無しで走って帰るのは厳しいはず。



見逃す訳にはいかない。



「大神くんっ!」



勇気を振り絞って大神くんを呼び止める。



大神くんはくるっと振り向いて私が呼んだことが分かると



「なんだよ」



と睨んできた。



「えっと・・・よかったら入りますか?」



傘を見せてそう言ったら大神くんは



「いい」



とはっきり断ってきた。




ですよねー。