その「告白できそうな時」が今に当たる気がする。



今を逃せば一生告白できない。



そんな気がした。



覚悟を決めて一言一言噛み締めながら言う。



「あのね、瞬くん」



辛くて、泣きそう。



今日が終わればもう私たちは交わることなんてない。



そもそも住む世界から違ったのかもしれない。



「こんなの初めてだから・・・なんて言えばいいかわかんないけど」



そしてはっきりと言う。



「私、瞬くんのこと好きです」



いつかの小説で見た本気の時だけ出る勇気って。



このことかもしれない。