佐野くんの視線は、そう。



私の後ろにいる瞬くんに向けられてたんだもん。



その瞳は佐野くんの瞬くんに対する嫌悪を表しているようだった。



そして、佐野くんの足音が聞こえなくなった時。



中庭には私と瞬くんだけしかいない。



なんだかすごく静かに感じる。



「・・・・・・ふたば」



愛しい声が私の名前を呼ぶ。



沈黙を破ったのは瞬くんだった。



「告白・・・されたの?」