「そ、それで。告白のこと、考えてくれたかな」



右耳に手を当てて目を逸らしながら佐野くんは聞いてきた。



これから、この人を振る。



そう考えたら胸が痛くて倒れそうだった。



「う、うん」



考えてきた。



ここ1週間、ずっと。



毎日考え続けたせいでここ1週間の授業の内容なんて全く耳に入ってない。



夜だってうまく眠れなかったんだから。



今日からは、眠れるのかな。



あぁでも瞬くんのこと考えたらまた眠れなくなっちゃう。