食洗機の方へと行こうとした時。



ぎゅっと瞬くんが私の袖を掴んだ。



心臓が大きな音を立てる。



瞬くんといたらこの音も日常茶飯事になってしまった。



「ねーそっちいかないで。ずっとここいて」



甘くてやさしい瞬くんの声が私の足を止める。



⎯⎯⎯⎯⎯⎯今日も瞬くんはとろけるくらい甘い。