それがすごく心強く感じた。



「な、なんであんなことできたの?」



ようやく、怖いのが落ち着いてきて聞きたかったことが聞けた。



別に、瞬くんはどこかの不良グループに入ってるわけでもなければ武道をやってるわけでもなさそう。




「小さい頃、空手やってて」



その言葉を聞いて、あの雨に濡れて帰った日を思い出す。



タワマンの最上階に住む瞬くんって何者?



そう考えていたら親が空手で稼いでるんだと答えてくれた。