佐野くんがいなくなってからも、私はずっと体に熱がまとわりついたみたい。



告白されるなんて思ってもいなくて。



しかも、このタイミングで。



未だに状況を把握できない。



「俺にしときなよ」



あの言葉が脳内再生されてまた顔が赤くなる。



なんで、そんなこと言うの。



なんで、私を困らせるの。



返事はいつでもいいって言ってたけど。



もう永遠に返事なんて出来ないんじゃないかってくらいにはどうにかなりそうだった。