少し驚いてポカンとしてしまった。

いくら知らない人だからって少し間を空けすぎただろうか。

「その桜、好き?」

彼女は聞いてきた。

「別に。たまたま目に入ったから見てただけ。」

「そうなんだ!ねぇ、私倉木桜彩。君は?」

少し唐突だなと思いながらも答えた。

「暁夏衣。」

「かいくん…そういえばその制服咲ヶ丘     
 高校のだよね!私もなんだ!」

「そうなんだ。じゃあ、僕はそろそろ行くね。」

「待って!一緒に行こ。」