「はぁ…」

今日から高校生活が始まる。

僕は都内で有名な進学校に入学した。



親の期待を裏切らないため。



また、学校でも家でも勉強漬けの日々か続くと思うと憂鬱になる。

そう思いながら歩いているとある桜の木が目に止まった。

「綺麗だな」

なぜかは分からないがこの桜にとても惹かれる。

しばらくじっと見ていると一人の少女に声をかけられた。


「その桜、好きなの?」