ゆうなには同じクラスの友達ができた。学園一の美少女、橋本ここな。淡い茶色の髪の長い()だった。ちょっぴり小太り。
 風祭飛鳥(かざまつりあすか)。銀髪の髪の長い女の子。大きい目、(あか)い瞳。中二病で自分は昔男だったと思い込んでいた。
 伊集院芽亜里、大金持ちのお嬢さん。長い髪。背は低い。大きい瞳。
 皆、ウルフちゃん小説投稿サイトをやっていた。
 ゆうな、ここな、飛鳥、芽亜里は廊下でしゃべっていた。
 「田沼のやついやだよねえ」
 と、ゆうな。ゆうなは耳の上ツインテール、ラビットスタイル。黒いハイカット丈靴下をはいていた。
 「だよねえ」
 と、芽亜里。ウエブヘア。紺のブレザー、白いブラウス、胸にリボン、スカート。紺のハイカット丈靴下。
 「顔だけだよねえ」
 と、ここな。ここなはポニーテールにしていた。ピンクのハイカット丈靴下。ピンクの腕時計。
 「な」
 と、飛鳥。飛鳥はアップにまとめた髪型。紺のブレザーにネクタイ、パンツスタイルだ。男物の腕時計を手の甲側につけていた。
 「女子に嫌われているよねえ」
 と、ゆうな。
 「田沼のやつ、ウルフちゃんやってるらしいよ」
 と、芽亜里。
 「ええええええええええええ」
 と、ゆうな。
 「なんかいやだよねえ」
 と、芽亜里。
 「あんなやつがやるもんじゃないよねえ」
 とゆうな。
 そこへ田沼が通りかかった。茶系の地味な服を着ていた。
 「おい、君ら、そこでたむろしてんじゃねえよ」
 と、田沼が言った。田沼がにらみつけてくる。ゆうなたちもにらんだ。
 ゆうなたちは道を開けた。
 田沼が通り過ぎた。
 「中身イケメンじゃないといけないんだあ」
 と、ゆうなは田沼の背中に向かっていった。
 田沼が振り返った。陰険な目つきでにらんでくる。ゆうなたちは睨み返した。田沼が去った。
 「ほんといやなやつだねえ」
 と、芽亜里。
 「にらんでくるからヤンキーだよねえ」
 と、ここな。
 「あんなヤンキーが書いているんだよなあ」
 と、飛鳥。
 「田沼のやつをウルフちゃんから追い出そう」
 と、ゆうな。