「茉莉花のパパ、超絶イケメンだから、その辺の普通の男じゃ恋愛できないのは頷ける」

「だよね?!こうなったら私は一生パパ一筋でお嫁にいかないでおこうかな……」


誰もが認めるイケメンのパパを持ち、誰もが認めるファザコンの私は、今まで生きてきて、芸能人を含めパパよりかっこいい人を見たことがなかった。

だけど大学に入学して、なんとなく入った映画サークルで、パパに並ぶくらいの超絶イケメンの先輩に出会い、初めての恋をした……。


そんな先輩に、2時間前のサークルの時に勢いで告白して見事に振られてしまったのだ。

大切にとっておいた、初恋だったのに……。


あっという間に飲み干してしまい、空になったグラスを握りしめ、ノンアルのカシオレおかわりください〜!と声を挙げた。

く〜〜〜、今夜は飲んでやる〜〜!