「なぁ、中島さん。どうやったら、槙田ちゃんが初恋だって信じてもらえる?」

「さあ?とりあえず、女遊びやめたら?」

「ああ……、まあ。それは、そうだね」

私の隣に座る、中島さんこと沙夜ちゃんの、ばっさりとした物言いに、大西くんは苦笑いしている。


「じゃあ次は、槙田ちゃんに質問ね?」

沙夜ちゃんの方を向いていた大西くんの視線が、急にこちらに向けられた。

その瞳があまりにも優しくて、こんな風に大西くんにみつめられたら、普通の女の子ならコロリと簡単に恋に落ちてしまうと思う。

まあ、私は普通の女の子じゃなくて、スーパーファザコン娘だから、大西くんにはそう簡単には落ちないけどね……!?