(私は今日から春羽先輩と

 バイトを始める事にした。

 ご飯がとても美味しい

 ミライミ古民家カフェ。

 春羽先輩の家にお世話になるからには

 バイトして少しでもお金を稼いで

 住まわせてる分、お金を渡すんだ!)

 と書いてあった。

 そう、日記=記憶の道標。

 大丈夫。桜坂さんの場合、

 日記を書いてたから記憶は

 きっと蘇る。

 「さぁ、桜坂さん。

 店の中へ入ってみましょう。」

 僕は彼女の手を引っ張って

 カフェの中へ入った。