僕は日記を読み終え本を閉じる。

 …なるほど。ちょっと不可解な点もあるな。

 「…咲夜さん、日記を読んでみてどう思いましたか?」

 不安そうに僕を見つめる桜坂さん。

 そんな桜坂さんに対して

 「…桜坂さんは、本当に宮原春羽さんと

 この2年間で知り合ったんですか?」

 と質問を投げかける。

 「…はい。そうです。」

 …ふむ。そういう事か。だとしたら

 …そこから論点がずれてる気がするんだが…

 気のせいか?

 僕はうーんと頭を抱えて唸る。

 …あ。そうだ。

 「じゃあ今からちょっとだけ

 僕と出掛けませんか?」

 僕はある事を思いついたので

 早速行動に移す事にした。