「豪華な食事や美味しいデザートもあるから。パーティーだからって気負わず、気軽に来てくれたら良いよ?」


豪華な食事に、美味しいデザート……!


それを聞いた途端に心が弾み、行きたい気持ちが増してしまう私は、まだまだ子どもなのかもしれない。


でも、こうして蒼生くんたちがせっかく招待してくれているのだから。

不参加なのは、さすがに申し訳ないよね?


「急なお誘いになっちゃったけど、絃葉ちゃんの都合が良ければぜひ参加して欲しいな」


あの京極財閥主催のパーティーだなんて。


今を逃したら、庶民の私にはきっとこの先一生縁のないことだろうし。


それに……休日を、少しでも蒼生くんと一緒に過ごしたいなって、柄にもないことを思ってしまった。


「ありがとう。その日は、特に予定もないから。喜んで参加させてもらうね」

「良かった。それじゃあパーティー当日の朝、迎えに行くから」


こうして私は、京極家のパーティーに参加することとなった。