「ありがとう。絃葉ちゃんが優しい子だから。友達の松島さんも、やっぱり優しいんだね」

「いっ、いえ……」


京極くんに褒められて、和花ちゃんの頬が淡いピンク色に染まる。

ふふ。和花ちゃん、可愛いなあ。


「それじゃあ、食べようか。いただきます」


京極くんと3人でもう一度いただきますをし、お弁当を食べ始める。


「んーっ、美味しい。たらこのおにぎり、最高!」

「絃葉ちゃんはおにぎりの具、たらこが一番好きなの?」

「うん。京極くんは?」

「俺は、梅かな」


梅って、ちょっと意外だなあ。個人的には、ツナマヨとかのイメージだったから。


おにぎりをモグモグしながら、次はおかずを食べようと私はフォークを探すが……。