昼休み。さっきあんなことがあった私は、何となく教室に居づらくて。

お昼を食べるため、私はひとり中庭へとやって来た。


今日は天気が良いからか、中庭は思ったよりも人が多い。

空いているベンチを見つけた私は、そこに腰を下ろした。


中庭には噴水があって、その周りを取り囲むように設置されている花壇には色とりどりの花が咲いている。


今日は、日差しもそこまで強くなくて過ごしやすい。

いつもは和花ちゃんと教室でご飯を食べていたけど、たまにはこうして外でランチも良いかもしれない。

そんなことを思いながら、花壇を眺めていると。


「宮崎さん」


誰かに声をかけられて顔を上げると、なんと京極くんが立っていた。