不思議。

息苦しいのは、嫌。

でもあなたから与えられる息苦しさは、心地がよくてずっと浸っていたくなってしまう。

もっと、もっと、とせがんでしまいそうになる。

「ふぅ…っ、んんぁっ…」

すくい上げられながらされるキス。
軽く触れ合うだけの優しいキス。
もっと奥まで絡ませ合う深く濃厚なキス。

何度も角度を変えて、色んなキスを与えられ続けた。

「脚。もうちょい開いて」

「いや…っ、恥ずかしいです…んぁっ………」

待ってくれない。脚首を掴まれて、少し強引に。優しいのに。時々強引で。そういう刺激に簡単に飲み込まれてしまいそうになる。

「…っ、ゆ、いくん……」

全部…見られてる…

そう思うと身体の内側からジワジワといろんな感情が押し寄せてくる。

「綺麗だよ」

人肌がこんなに心地いいなんて知らなかった。

「……んあっ…んぅ…」

あたまっ…、まっしろになる……

「ここ気持ちい?」

「…っ、」

声にならない代わりにコクコク、と頷けばシーツを握る手に結くんの手が重なった。

私よりも大きな手。

とても逃げられない。

「…分かった」

「んっ…んぁっ……っ、、いじわるっ、…です」

同じとこばっか…っ

「だって可愛いから」

頭に手が添えられて固定させられた後。

耳元で甘い声で囁かれた。

「そういう顔、…もっと見せて」


結くんはそれから1晩かけて…

全身。

余すことなく愛してくれた。