あまり好きじゃない場所。思い出したく…ない。
だからすごい勢いで問いただされ、ビックリしてしまった。
ドッ、と疲れが湧いてきて、でも平然を装って無理矢理笑顔を作った。
「大丈夫、です────あっ」
結くんがテーブルに乗ったオムライスをどこかに持っていこうとしたので慌てて手を引いた。
「なんだ」
「それ…捨てちゃうんですか……」
行く手にはゴミ箱がある。
この流れ……どう考えても捨てられてしまう気がした。案の定そのつもりだったみたい。
「あんな奴の作ったものなんて食べたくないだろ。出前取ろう」
「いえ! あの…、もったいないので、え、と…食べたい……です。オムライスも。パンも……」
少し嫌な感じのする人だったけどくるみさんが作ったハンバーグは本当に美味しかった。食べ物に罪は無いと思う。
「……小桃がいいなら」
そう言って結くんは手にしていたオムライスをまたテーブルに置いてくれた。
「あの、くるみさん……いいんですか。長い付き合いだって聞きました…」
詰め寄られて、確かにびっくりはしたけどクビにしてしまって、本当にいいのだろうか。
「別に構わない。俺の妻を傷つける者は誰であろうと許さない」
だからすごい勢いで問いただされ、ビックリしてしまった。
ドッ、と疲れが湧いてきて、でも平然を装って無理矢理笑顔を作った。
「大丈夫、です────あっ」
結くんがテーブルに乗ったオムライスをどこかに持っていこうとしたので慌てて手を引いた。
「なんだ」
「それ…捨てちゃうんですか……」
行く手にはゴミ箱がある。
この流れ……どう考えても捨てられてしまう気がした。案の定そのつもりだったみたい。
「あんな奴の作ったものなんて食べたくないだろ。出前取ろう」
「いえ! あの…、もったいないので、え、と…食べたい……です。オムライスも。パンも……」
少し嫌な感じのする人だったけどくるみさんが作ったハンバーグは本当に美味しかった。食べ物に罪は無いと思う。
「……小桃がいいなら」
そう言って結くんは手にしていたオムライスをまたテーブルに置いてくれた。
「あの、くるみさん……いいんですか。長い付き合いだって聞きました…」
詰め寄られて、確かにびっくりはしたけどクビにしてしまって、本当にいいのだろうか。
「別に構わない。俺の妻を傷つける者は誰であろうと許さない」