もう……何度‪”‬知らない‪”‬と言ったか分からない。
どうすればいいの……?

どうしたら、家に帰してもらえるの……?

「……」

どこから間違えちゃったんだろう。

月に1度も食べないプリンを食べたい、と望んだらダメだった…?

あの時スーパーになんか向かわないで真っ直ぐに家に帰っていれば良かった…?

時間を追うごとに、心はだんだんと諦める方向に進んでいくばかり。

いつしか、もう……いいんじゃないか、と思い始めている自分がいた。

ーーこれから半年間、悔いなく生きるんだから…っ

2日前。

そんな決意を胸に込めた自分がひどく夢のように朧気に思える。

本当は。

心のどこかでは思っていた。

半年間で……何が出来るんだろうって。

半年後、どうせ死ぬなら。

今……ここで死んでも、別にそう大して変わらないんじゃ​────

「……………………………おい」

いつからいたんだろう。

‪”‬若‪”‬と呼ばれている彼の声に我に返る。

「うっ……」

彼が私のお腹に馬乗りになって。

そして淡々とした口調で言った。

「あんま舐めた真似してるともっと痛い目見るだけだ。早く吐いた方が身の為だぞ」

「……っ、わたしは…、なにも知らな……っ、はぁ……は、ぁ…」

「ちっ、」