────あの後。真柴さんが病室にやって来て、めちゃくちゃ謝られてしまった。
「僕が気を抜いていてたばっかりに…っ、本当にすみませんでした!! ケジメ付けさせて下さい!」
ケジメ……? と疑問に思っていたら真柴さんは床にしゃがみこんで、まな板のようなものを取り出した。
わっ、ちょっとちょっと!!
確かヤクザって不祥事や不始末があった際にケジメとしてそういうことをする、って聞いたことがある。
これから何をするつもりなのか何となく分かってしまった私は慌てて止めた。
「やめてください! 真柴さん……っ」
「でも…っ」
「小桃の前だ。今回はいい。でも次はない。二度と小桃から目を離すな。いいな?」
「若ぁっ……。はい! 承知しましたっす!」
多分さっき……真柴さん、いわゆる…”指詰め”っていうのしようとしてた。
元々は結くんのお付きをしてたみたいだし、やっぱり真柴さんもちゃんとヤクザなんだ、と思い知らされる。
っていうかそもそもこんなことになってしまったのは私の注意不足が原因だし、真柴さんは私をショッピングモールに連れて行ってくれただけ。何も悪くない。
ん? ショッピングモール?
はっ……
そうだ。私……っ
「結くん…あの、誕生日……。当日にお祝い出来なくてごめんなさい」
「僕が気を抜いていてたばっかりに…っ、本当にすみませんでした!! ケジメ付けさせて下さい!」
ケジメ……? と疑問に思っていたら真柴さんは床にしゃがみこんで、まな板のようなものを取り出した。
わっ、ちょっとちょっと!!
確かヤクザって不祥事や不始末があった際にケジメとしてそういうことをする、って聞いたことがある。
これから何をするつもりなのか何となく分かってしまった私は慌てて止めた。
「やめてください! 真柴さん……っ」
「でも…っ」
「小桃の前だ。今回はいい。でも次はない。二度と小桃から目を離すな。いいな?」
「若ぁっ……。はい! 承知しましたっす!」
多分さっき……真柴さん、いわゆる…”指詰め”っていうのしようとしてた。
元々は結くんのお付きをしてたみたいだし、やっぱり真柴さんもちゃんとヤクザなんだ、と思い知らされる。
っていうかそもそもこんなことになってしまったのは私の注意不足が原因だし、真柴さんは私をショッピングモールに連れて行ってくれただけ。何も悪くない。
ん? ショッピングモール?
はっ……
そうだ。私……っ
「結くん…あの、誕生日……。当日にお祝い出来なくてごめんなさい」