待ちに待った土曜日。最寄りの駅に9時集合と言われたので間に合うように支度する。…よし。服装よし、メイクよし、財布よし、スマホもよし。…緊張するなぁ。私服姿も楽しみだな。私の私服姿も喜んでくれたらいいな…。よし、行こう。私は最寄りの駅へ向かった。ちょっと早すぎたかな…。ただ今の時間は8時30分。早すぎた〜。と思っていると、人だかりができていることに気がついた。有名な人が居るのかな?気になった私はその人だかりの中に入った。ってえ〜!なんで!?

「お、よっ!」

人だかりの中にいたのはなんと小澄先輩だった。

「えー、なんだ彼女いたんだ〜」
「チェ〜」

ふぅ、人だかりが消えたようだ。

「ちょっと〜、なんで周りに沢山お姉さんがいたんですか〜」

「は?俺はただ立ってただけで…」

「それがダメなんですっ!」

「じゃあ俺は外に出れないじゃないか!っておいお前私服か。…かわ」

「せ、先輩かっこいいですねっ!」

私服姿かっこいぃってあれ?先輩?

「は?え…ば、バッカじゃないの」

え!?意味わかんないんですけどっ!

「なんでですかー!」

「俺が…可愛いって…言おうと思ったのに…」

「え?先輩何て…?」

「な、なんでもねえよ、行くぞ」