あれから私達は付き合う事になった。こんな幸せは来ないと思ってたのに…。

「朱里〜、幸せそうだね〜」

千紗には私達が付き合うということは伝えておいた。そして私たちはすぐに噂になった。…そりゃそうだよね…。でももう私のモノなんだ…。そう思うとくすぐったいな…。

「朱里ー、帰ろ〜」

そしてあれから先輩は帰りになると教室に迎えに来てくれるようになった。

「ご、ごめん千紗、私帰るね!」

「全然いいって〜!私も慧人帰るからさ」

「ありがとー!」

ほんっとに千紗は優しいなっ。千紗が親友でよかったよ。

「お、お待たせ」

「おう」

やっぱりまだ2人で帰るのは恥ずかしい。学校ではチラチラ周りから見られるし…。無事学校から出ると、本格的に2人きりになる。そして私は先輩と付き合って気づいた。それは…。先輩は恋愛経験がゼロらしい。まぁ、私もそうだけど。