ん…あれ?私、寝てる?目を冷めたらここは保健室だった。そして私の右手には温もりが感じられた。

「あ、起きたか」

…先輩。もしかしてずっと起きるまで待っててくれたの…?優しすぎるよ先輩…。

「大丈夫か?」

「あ、はい。あ、私また気絶して…ご、ごめんなさい…」

私は何度も謝ろうとした。しかし、それは彼の手で止められた。…ギュッ。

「あぁ、良かった、朱里が無事で…」

…私、抱きしめられてる?

「え、先輩どうして…」

「お前のクラスメートがお前が女の先輩に連れていかれたって話してたらもしかしたらと思ってきてみたらお前とあいつらがいた」