私は深呼吸をしてから、まずは一言言った。

「そんなこと言っても暁先輩は振り向いてくれませんよ」

「は?」

「好きなら暁先輩に言えばいいじゃないですか!好きですって。そんなに私をいじめて楽しいですか?人をいじめても暁先輩は振り向いてくれません、分かってくれません。私は先輩がすごく好きなのに弱くて何も出来ませんでした…。でも今でもすごく好きですっ。だからいじめられても平気なフリをしていました。だって先輩が好きだからっ!!」

…っ言っちゃった。…しかもライバルの前で…。女の人達も私がこれ程喋るとは思わなかったのか、呆然と立ち尽くしていた。しかし1番前にいた人は違かった。