「どうして?好きな人でもいるの?」

どうしてって。ちょっとしつこいなこの人。…好きな人か…。私、いるのかな…。私って先輩のこと…。うん、やっぱり私は先輩のことが好きなんだ。自分だ推し殺そうとしてたけどやっぱり好き。

「…うん、居るよ」

はっきり言って分かった。なんで自分から突き放してしまったのだろう。他の人に告白されても先輩のこと考えているのに。私がはっきり断ってもなおこと人は歩み寄ってくる。

「でもさ、俺と付き合ったら絶対に幸せにするよっ!ね?」

そう言って私の手を掴んだ。い、嫌!離して…!

「離してください…」