「ふーん」
…沈黙になってしまった…。
「そいやさ、お前彼氏とかいんの?」
急な質問にビックリしてしまう。か、彼氏!?居ないですよー…!
「い、居ないですよ」
「じゃあ好きな人は?」
「…」
い、言えない。
「ふーん、いるんだ。それって同じクラス?」
「…」
乗り切れっ!
「まぁ、いいや」
…あれ、乗り切れた?良かった〜。
「先輩は彼女とか居ないんですか?」
「居ない」
…っえーー!こんな顔だし優しいからいるんだと思ってた!っていたら一緒に帰ったりしないか。そしてちょっと嬉しい…。まぁ、全体私なんかじゃ無理だけど…。
「じゃあ好きな人は居ないんだすか?」
「…いる」
…ガーン!やっぱ好きな人は居るよね。ってことは私邪魔?
「す、すみません、じゃあ私邪魔じゃないですか!一緒に帰るのはやめましょう!では、ありがとうございました!」
私は先輩の返事は待たずに走って家に帰ってしまった。

…後ろで先輩が悔しそうにしているのに気づかずに…。