「あれって…」

「え、なんで!?」

うぅ。視線の的だよっ!
「せ、先輩速く歩きましょう」
「お、おう…」
そして先輩は私の家まで送ってくれた。
「先輩ありがとうございました。昨日も今日すみません」
「いやいいよ。こちらこそありがとな」
「え?何をです?」
…私何かしたっけ?
「あー、いや、色々と…。まぁ、いいや、早く家入れよ、風邪ひくぞ。じゃあな」
…風邪ひくって、先輩の方が風邪引きますよ。だって左肩がすごい濡れてる。多分私が雨に濡れないように傾けてくれたんだ。…そういう気遣ってくれるとこ…好き。そう、私は好きなんだ。先輩のこと。この二日話しただけなのに好きって、私単純なのかな…。