少女は、拙い文字で、まだ拙い言葉で、日記を残していた。小学校に入る前後のことの話である。

ところどころに辿々しい漢字の散りばめられたその日記には、少女の見た世界がありありと記されている。

この日記に含まれる地名・人命等を編集している。