「大丈夫?」


外に出て肩で息をしてる私に通りすがりの人が声をかけてくれた。


「大丈夫じゃないです。この病院変です」


そういう私を不思議そうに見つめる。



「ここ、ずっと前から廃病院だけど中入ったの?」


「……え?」



来た時とは全然違う雰囲気の病院。



そして、ずっと手を繋いでいたはずの女の子がいない事に気づいたところで「おはよー起きてー」と言う母の声で目が覚めました。