「あのね――」
気が短いとまではいかないが、翻弄されてばかりでさすがにこれ以上ないは黙っていられないと口を開きかけた時店のドアが開いた。
「月海さん……店前で女の子ナンパとかほんと、ないです。やめてください。品位疑います」
呆れ果てた、腐った者でも見るような目つきで、月海を見ている。なんだろう、月海っていう人より落ち着いている――凪いだ海のように。
「お姉さんすみません。僕がしめとくんで」
「はあ」
まるで保護者のような言い方だ。
それに対して月海は慌てた風もなく、どこ吹く風。
「ナンパなんかするわけないでしょ八月一日(ほずみ)。俺のタイプじゃないから。じゃじゃ馬娘は」
「だから性悪って言われるんですよ、月海さん?」
可愛いらしい顔をしたイケメンは、結構ズバズバ物事を言うタイプらしい。小柄で一見頼りなさそうにも見えるが、この人頼りになりそう。
思わず観察してしまう、やはりイケメンふたり……月海って男だけは絶対絶対絶対ないけど! 何度も言うが、告白されてもごめんだ!
気が短いとまではいかないが、翻弄されてばかりでさすがにこれ以上ないは黙っていられないと口を開きかけた時店のドアが開いた。
「月海さん……店前で女の子ナンパとかほんと、ないです。やめてください。品位疑います」
呆れ果てた、腐った者でも見るような目つきで、月海を見ている。なんだろう、月海っていう人より落ち着いている――凪いだ海のように。
「お姉さんすみません。僕がしめとくんで」
「はあ」
まるで保護者のような言い方だ。
それに対して月海は慌てた風もなく、どこ吹く風。
「ナンパなんかするわけないでしょ八月一日(ほずみ)。俺のタイプじゃないから。じゃじゃ馬娘は」
「だから性悪って言われるんですよ、月海さん?」
可愛いらしい顔をしたイケメンは、結構ズバズバ物事を言うタイプらしい。小柄で一見頼りなさそうにも見えるが、この人頼りになりそう。
思わず観察してしまう、やはりイケメンふたり……月海って男だけは絶対絶対絶対ないけど! 何度も言うが、告白されてもごめんだ!