帰ってる最中に、気を失ったみたいで途中からずっしりとした重みが来た。
どうにかこうにか家まで帰り、ベットに横にして救急箱を持ってきて手当を済ませる。
あらゆるところが傷だらけで、そのせいで熱も出ていた。
濡らしたタオルを絞って、額に当てる。
苦しそうな息遣いが、静まり返った部屋に響き渡る。
そういえば、解熱鎮痛剤があったはずだ。
起きたら飲んでもらおう。
そう思って常備薬の中に入っている解熱鎮痛剤の箱と水を机に置いた。
だけど、固く閉じられた目は開くことはなく、起きる気配はない。
ぬるくなったタオルを何度も変えながら、気を失った男の人が目が覚めるのを待った。