脱衣所から戻って来てソファーに座ってテレビをつけた。

なんかおもしろいのやってるかな〜、今日は日曜日だからなんかあったけ…

「瑠璃ねーちゃんっ、髪の毛乾かして!」

ドライヤーを持って来た真白がちょこんっと隣に座った。お風呂上り立てのいい匂いがふわっと香った。

「髪の毛ぐらい自分で乾かしなよ、今いくつだと思ってんの!?」

「だって何でも言っていいっていったじゃん」

「言ったけどそーゆう意味じゃないでしょ!」

濡れた髪の奥からきゅるっと大きな瞳が覗いて、私より大きいくせに上目遣いで見て来る。

「昔はやってくれたじゃん」

お母さんと2人暮らしのソファーはもちろんそんなに大きくはない、必然的にぎゅぅってくっ付くぐらい距離が近くなる。

「わ、わかったから下!降りて!ここに座ってやってあげるから!」

「わーい、やった」

床に座るように言って、仕方ないからその後ろでソファーに座って乾かしてあげることにした。