「真白、ここにタオル置いておくね」

「うん、ありがとう」

お風呂のに入る真白にドア越しに呼びかけながら洗濯機の上に新品のタオルを置いた。これはお母さんが真白にって買って来たもの、隣の洗面台にはハブラシやコップも真白がここで過ごしやすいようにって用意していった。

「ぬるかったら温めボタン押してね」

「うん、全然ぬるくないから大丈夫」

「じゃあゆっくり入って」

「ありがと!」

あとはぁ、なんかいるっけ?
あ、ドライヤー!

洗面台の引き出しに入ってるけど、一応出しておくかすぐ使いたいかもしれないし。

一番下の引き出しを開けようとしてしゃがみ込んだ、その時カサッとズボンのポケットから音が聞こえた。


あ、手紙…


咄嗟に入れてそのまんまだった。

くしゃくしゃになってしまった手紙を取り出して静かに開いた。


これはお父さんからお母さんに届いた最初で最後の手紙…