そんなの私だって…


掴みたかったよ、その小さな手を。

握りたかった。


でも幼かった私たちにそんな意志は持たされてなかったよね。


「8年間会いたかった」

あれから気づけばそんなに経ってしまった。

「私も、ずっと真白に会いたかった」

ずっと覚えてるよ。

忘れたことなんかないよ。

「また会えたね」

無邪気に笑う姿はあの頃のままで、変わらない真白がいる。


ずっと変わらない私の大事な弟の真白がいる。