99.9パーセント真白のおかげでカレーが出来上がった。でもあめ色玉ねぎちょっとだけ炒めたしご飯を炊いたのは私だから、0.1パーセントは作ってるからね。

「いただきますっ」

ダイニングの丸テーブルで向き合うように座って、スプーンですくったカレーを口にれる私を真白が伺うように見てる。

「おいしい…!」

「そ?よかった」

「すっごいおいしい、こんなカレー初めて…!」

「大袈裟だよ」

眉をハの字にしてふふって真白が笑った。パクってカレーを口に入れて。

「ほんとだよ!超おいしいもん、バター入れたカレーとか初めてだし!そんな発想なかったよ!」

「チキンバターカレーってあるじゃん?それと一緒だよ」

あ、なるほどそれは食べたことあるかも。

でもあれはインドカレーで家のカレーじゃないし、この発想はなかったなぁ。

「真白、本当に料理上手だね」

「やってれば誰でも上手になるよ」

バターもそうだけど、にんじんだってじゃがいもだって食べやすい大きさでよく考えれてるな…お母さんもそうやって料理をするから。

真白も食べる人のことを考えて作ってることがよくわかって。