私が本格的に受験勉強を始めたのは五月頃だったと思います。

四月は高卒認定の情報を集めたり、書店に行ってテキストを見て受験する科目を決めたりしていました。

そのときは八月と十一月に試験があり、私はその二回に受験科目を分けて勉強しました。

私は完全な文系で、理系科目が苦手です。得意なのは歴史でした。

当時の私はバイトなどをしておらず、月に二回の通院以外は特に予定もありませんでした。

ただ田舎住まいのため、親戚づきあいなど家の用事は色々あって、私も付き添うこともありました。

私の勉強方法ですが、まずワークブックを徹底的にやりこみました。

中学の勉強もほとんど抜け落ちていたので中学時代のテキストも持ち出してきて(中学校にトラウマがあったのでなかなかに苦行でした)、一冊のワークブックを何回も繰り返しました。

バイトをしていないので自由になるお金もそこまでなかったため、テキストを何冊も買うことはしませんでした。

そのワークブックも受験後ほかの人に譲ってしまって手元にないのでうろ覚えなのですが、たしか模試形式の本を一冊買い足したくらいだったと思います。

毎朝勉強を始める前に、卓上カレンダーに今日進めたいワークブックの章やページ数などを書いて、それを目標に進めました。

私は一日に同じ科目だけ勉強するのがしんどかったので、一日に二科目を目安にしていました。

うまくいく日もあれば、一ページどころか一行も進められずに自分を責める日もありました。

病気の症状が強く出て落ち込み、布団に横になって頭を抱えて過ごす日もありました。

そんな日は机に向かうことも出来ませんでした。

この頃一番考えていたのは、『無理してでも中学校に通っていればよかった』でした。

今はそんなことは一切思いませんが、当時の私には持病がある中での受験勉強は相当過酷でした。

でも無理をして学校へ行っていたら、取り返しのつかないことになっていたと思います。

中学生の私は、『病気になってでも学校から離れないといけなかった。体が私を護った』のだと思っています。

病気になってよかった、と思える段階まではいっていませんが、実はケータイ小説を書き始めたきっかけは、不登校になったからです。