豪華な調度品に囲まれて、廊下をまっすぐに進んだ先にある優衣の部屋の前までいく。


そして軽く、数回ロックした。



「いいよ」



そんな声が聞こえてわたしは扉を開けた。




わたしの家のリビングよりも広い部屋に、4人がけのネイビーのソファーと長方形の大きなテーブルに、大きすぎるテレビ。



奥にはスライド式の背の高い本棚と木製のチェスボード。部屋の隅にはキングサイズの大きなベッドが置いてある。



まるでホテルの部屋のように洗礼された空間。


あまりにも豪華すぎる部屋に何度訪れても圧倒される。