わたしの家の隣に立つお城のような大きな家。



あのお城に住んでいるのはどんなお姫様だろう。



そんな疑問は思った以上にあっさりに解き明かされて





『神楽優衣です。よろしくね』

『私は今川菫。よろしくお願いします』




まだ小さい子供なりにわかった




この人は王子様。






────────────私の大切な王子様。