当日ー



いよいよ、取り立て屋さんとのご対面だ。


いつでも来い。


準備と覚悟は出来ている。


一睡も眠らずにした。


良い子の珊瑚は、さっきミルクをあげると再び寝てくれた。


どうか話し合いが終わるまで寝ていてくれますように。


珊瑚の頭を優しく撫でながら願う。



そして


取り立て屋さんが静かに来てくれますように。



それも願う。



いや、イメージがね。



テレビでのイメージが。




ドンドンドアを叩かれて



『オイッごるぁっ出てこいやっ』



なんて。



もうね、秒で出るから、逃げないから。



静かに珊瑚を起こさないように





ピンポーーン。




「小芝さーん」



「……」

























普通に来てくれた。