─────この世には「3人に1人は忘れられない人がいる」らしい。


私もきっとその中の一人だった。


もしあの時、彼から連絡が来ていなかったら、彼に気持ちを伝えていなかったら、私はどのように歳を重ねていたんだろうと、ふと思う。


あの頃見つけられなかった未練が、今こうしてかたちとなって報われた。


だから、今はまだ捨てないでいようと思う。




私の青く、愛しい痛みを。





Fin.