「………っ、え…?」
大きくまんまるに目を見開いて、手を拳にして口元を隠す古野は、本当に何も知らなかったって顔。
「……え、いつから?……とか聞いていいんこれ」
「中3。……から高校卒業、まで。なんなら今も、気持ち思い出してる……」
「っ、マジで? 言ってや」
「ええ?!無理やったそんなん。だって勇気無かったし自信も無かったし……でもなんかずっと古野がほんまに好きやった、よ」
一度言葉にしてしまえば、もうあとはすらすらと。
自分の想いが言えてビックリした。
告白って意外にもこんなもんかと思った。
もっと鉛みたいに重くて、声という声にならないものなのかと思ってた。