やっと夏休みが始まった。来年は受験だから今楽しまないと後がない。と、いうのに…なんでこんなやな問題が起こるんですか!舞希くんもなんでこんな時期に来るんですか!!ほんとになんで?!
「ハァ……。」
何がとは言いませんが…
「憂鬱だなぁ……。」
よし決めた!!絶対に舞希くんに話を聞いてみる。もしかしたら生き別れた弟かもしれないし!!いや…ちょっと待てよ?これ案外そうかも知れません!!いやこれは絶対そうだ!!そうと決まれば玲奈に聞かせよ!!

「えぇ~。いや絶対それはないわ。」
夏休みの宿題を終わらせようとしていたら一華から電話がきた。
『絶対ないとは言い切れないじゃん!奇跡があるかもよ?』
「あ……。」
くぅぅぅぅっ!!何この可愛い生き物。天然すぎるというか、なんというか。とにかくかわいい!可愛すぎる。説明しよう!!私は沙紀一華の大ファンであり、大親友であるのだ。一回ベタついてみたら一華に嫌われる寸前まで行ってしまったので学校ではクールキャラをよそおっている。(自称)いや~しかし今のは何にも勝ることのできる可愛さだな。今の一華の悔しがってる顔見てみたいなぁ。かっわいいんだろうな。あ、そうだ。
「一華、今度の祭浴衣着てきてね!それじゃね」
『え?あ、うんわかった。それじゃあね。』
フフフフフ…一華の浴衣姿を見れるなんて。あ、まずいよだれがたれてきちゃった。あぁっ。宿題にたれちゃった!!やっべ。まぁいっか☆

「今度の夏祭りどうする?」
「そうだね〜。とりあえず射的はしたいね。あとはかき氷は食べることは絶対だね!」
「いやそうじゃなくて……」
「え?」
「いや………あのさ、舞希は一華のことが好きか?」
「え?」
急にどうしたんだろうか。
「どうだろう。話したこともないしわからないかな。」
「そっか。」
「うん。」
「………」
「………」
長い沈黙が訪れる。
なんだろうこの間。
「だったらさ。」
「……うん。」
「俺が………一華に告白しても文句はなしだからな。」
「え?」