胸を撫で下ろす結愛は、
バックを背負い直して先へ進む。

講義室に着いて、メガネケースから
メガネを取り出して装着すると、
今まで気にならなかった人が
前の座席で友人とお喋りしている。

碧央は結愛と同じ講義を受けていた。
結愛の鼓動が早く打ち鳴らす。

また目がバチッとあった。結愛はすっとそらした。