2人は無意識に碧央の住むアパートに向かう。
碧央の素性がはっきりと分かった。

 結愛は、もう知らない誰かと会うのは辞める決意をする。
 結愛の心は沢山の碧央で埋め尽くされた。

「真愛?」
「その偽名、もう忘れて!」

 裸のまま磁石のように離れない。

 最初に会ったあの時はもう戻らない。
 新たな2人の時間が始まった。


【 完 】